宅配ボックスは、住民の利便性や防犯性を高めるためにも重要な設備です。近年では、宅配便の利用数の増加や、ライフスタイルの変化に伴って、宅配ボックスの入れ替えやリフォームを検討する管理組合やオーナーが増加しています。
そこでこちらの記事では、宅配ボックスの入れ替え・リフォームを行う際のポイントや注意点、費用相場、導入を行う際の手順などについて解説していきます。
宅配ボックスは長い期間使用して古くなった場合には、入れ替えが必要になります。一般的に、宅配ボックスの寿命は8〜10年ほどが目安とされていて、不具合が増えてきたり、修理の頻度が高くなってきた場合は、入れ替えを検討すべき時期です。
近年の宅配ボックスは、防犯性や操作性が向上していて、非接触キーやインターフォンと連動できたり、災害備蓄品の収納が行える製品など、高い付加価値を持ったサービスの利用できるようになっています。
宅配ボックスのリフォームや入れ替えを行った場合、まずは利便性の向上が期待できます。不在の際にも荷物を受け取れるようになり、再配達の手間を省けます。この点は、特に共働きの世帯や外出することが多い入居者にとっての満足度向上につながっていきます。
また、近頃提供されている宅配ボックスは鍵付き・暗証番号式・電子式など高い防犯性を持つモデルが主流になっているので盗難リスクを低減できます。そして、新しい設備を備えることで、物件の資産価値の向上や入居者募集を行う際のアピールポイントになります。さらに、AED設置・サイクルシェアリング連動など、マンションの利便性を高めるための機能も追加できます。
宅配ボックスを設置する場合に気になるのが費用です。ここで、宅配ボックスを設置する場合の費用相場について見てみましょう。もちろん宅配ボックスの規模によって変わってきますが、おおよその金額については下記を参考にしてください。また、補助金の対象となるものもあります。
ボックスの種類 | 導入費用 | 月々のランニング費用 |
---|---|---|
機械式 | 600,000円 | 故障時のみ |
コンピューター式(自主管理方式) | 800,000円 | 5,000円~8,000円 |
コンピューター式(オンライン管理方式) | 1,000,000円 | 10,000円~15,000円 |
参照元:HOUSING NEWS ONLINE https://www.hn-online.jp/magazine/mansion/546/
実際に宅配ボックスの入れ替えやリフォームを行うときの流れを紹介します。まずは既存の設備の状態の確認や、入居者が持っているニーズを把握することが大切です。
宅配ボックスを設置する場合には、エントランスや共用部の動線を妨げないような設置場所の確保や、頻繁に届く荷物の大きさ・重量などを考慮した宅配ボックスを選ぶことが大切です。屋外に設置する場合は耐候性も必要です。配達時、受け取り時の操作性や防犯性は入念に検討しましょう。
さらに、状況に応じて台数・機能を増やせるモデルかどうか、故障時のサポート体制・メンテナンス体制についても確認してから導入するようにします。
こちらの記事では、宅配ボックスの入れ替えやリニューアルについて解説してきました。入れ替え・リニューアルによって利便性が向上することに加えて盗難リスクの低減などのメリットが期待できます。また、物件の資産価値向上にもつながり、入居者募集の際にアピールポイントのひとつとすることもできますので、ぜひ入れ替えやリニューアルを検討してみてください。
建物の戸数やタイプによって入居者の生活スタイルも異なり、宅配ボックスに求める利便性も異なってきます。宅配ボックスには多種多様な種類・機能があるので、入居者の生活シーンを考えて適切な製品とメーカーを選びましょう。
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