働き方の多様化や非対面受取のニーズの増加によって、近年注目を集めている「宅配ボックス」。既存賃貸住宅の省エネ化を支援する制度における補助金支給の対象にもなっていることから、空室対策などのために、宅配ボックスの設置を検討されているオーナーさんも多いのではないでしょうか。
そこでこのページでは、宅配ボックスの基本知識や設置予算、選び方についてご紹介します。
宅配ボックスとは、宅配業者が荷物を入れておくことができる”ロッカー”のような住宅設備です。
宅配ボックスがあれば、24時間いつでも荷物を受け取ることができ、マンション住人は配達時間を気にする必要がなくなります。また、荷物の非接触受け渡しが実現することで、マンションのセキュリティー強化を図ることにもつながります。
一口に宅配ボックスといっても、流通している商品にはさまざまな種類があります。ここでは、主流である3つのタイプの特徴をご紹介します。
配線工事などを必要としない、独立設置型の宅配ボックス。滞留荷物の管理を日々行う必要があり、長期間取り出されない荷物が多いと、新たな荷物の受け渡しがスムーズにいかないことも。
その名の通り、マンションの壁内に埋め込むタイプの宅配ボックス。宅配ボックスの中ではセキュリティー面で優れますが、あとからの設置が難しいのが難点です。
簡単に設置できますが、その分盗難のリスクも上がります
このサイトでは、設置目的に合わせた宅配ボックスメーカー・設置業者の選び方について解説しているので、参考にしてみてください。
宅配ボックスには置き型や埋込型、ポール型などさまざまなタイプがあり、機械式・コンピューター式などの種類に分かれるほか設けられているボックス数やサイズ感なども多岐に亘ります。そのため宅配ボックスにかかる設置費用を一言で「●円」と示すことは非常に難しいです。ここではあくまでも参考になりますが、費用の目安となる相場について紹介していきます。ぜひチェックして頂き、宅配ボックス選びの参考にしてください。
| ボックスの種類 | 導入費用 | 月々のランニング費用 |
|---|---|---|
| 機械式 | 600,000円 | 故障時のみ |
| コンピューター式(自主管理方式) | 800,000円 | 5,000円~8,000円 |
| コンピューター式(オンライン管理方式) | 1,000,000円 | 10,000円~15,000円 |
参照元:HOUSING NEWS ONLINE https://www.hn-online.jp/magazine/mansion/546/
費用相場の感覚については前述した通りですが、実際の製品事例における費用・カカクを知っておくとより参考になるのではないでしょうか。次に実際に販売されている宅配ボックスの製品事例について紹介します。


| 商品名 | 宅配ボックス(プチ宅) |
|---|---|
| カラー | ステンレスヘアーライン |
| 型式 | KS-TLP36R 6ボックス 壁付け設置 |
| 製品セット価格 ※工事費・石綿対応費含む (送料・税別) |
237,800円 |
引用元:ナスタ公式HP https://d-tieco.co.jp/lp/kumiai/price.html


| 商品名 | 宅配ボックス(プチ宅) |
|---|---|
| カラー | ステンレスヘアーライン |
| 型式 | KS-TLP36R 8ボックス 幅木設置 |
| 製品セット価格 ※工事費・石綿対応費含む (送料・税別) |
734,200円 |
引用元:ナスタ公式HP https://d-tieco.co.jp/lp/kumiai/price.html


| 商品名 | 宅配ボックス(プチ宅ユニット) |
|---|---|
| カラー | シルバー×ブラック |
| 型式 | KS-TL01R 6列 |
| 製品セット価格 ※工事費・石綿対応費含む (送料・税別) |
1,253,600円 |
引用元:ナスタ公式HP https://d-tieco.co.jp/lp/kumiai/price.html
宅配ボックスを設置した後にどれくらい維持費がかかるかについては、設置する宅配ボックスのタイプによって変わります。いわゆる機械式であれば電源供給などもありませんので基本的にはほぼかかりませんが、万が一故障した際に修繕費用は必要になります。コンピューター式は一定の維持費がかかりますが、自主管理式であれば5,000円~8,000円程度と言われています。さらにコンピューター式のオンライン管理式であれば保守費用などもかかってきますので、10,000円~15,000円程度かかると言われています。どのタイプを選ぶかによって金額が変わってきますので、導入費用だけでなくランニングコストも意識して比較・検討してみましょう。
また、既存賃貸住宅の省エネ化を支援する制度においては、一定の条件を満たす設備導入に対して補助金が支給される場合があります。宅配ボックスの設置を検討する際は、こうした補助金制度の活用もあわせて検討するとよいでしょう。
宅配ボックスは、とりあえず設置しておけばよいというものではありません。しっかり物件のニーズに合わせたものを用意しておかなければ、マンション住人の満足度低下にもつながり兼ねません。ここでは、マンションのタイプに適した宅配ボックスの選び方について見ていきましょう。
ファミリー層だと、ペットボトル飲料をまとめ買いするなど、比較的大きな荷物の宅配を依頼するケースも少なくありません。そのため、ある程度の大きさの荷物が入る仕様の宅配ボックスを用意しておくと、住人の利便性向上につながるでしょう。
単身者の多いマンションやアパートにおいて宅配ボックスは、もはや必須と言っても過言ではないほど、重要視される設備のひとつです。世帯数すべての個数を設置する必要はありませんが、少なくとも総戸数の1/3は用意しておくと安心です。
コンシェルジュがいるマンションだと、コンシェルジュが受取代行を行うことが可能であるため、一見必要ないようにも思えます。とはいえ、夜間帯などコンシェルジュの対応が難しいタイミングもあるでしょうから、宅配ボックスと併用するのも良策だと言えるでしょう。
マンションオーナーにとって、宅配ボックスの設置は住人の満足度を高め、空室対策にも効果的です。
しかし、選定を誤るとコストや管理面で問題が生じます。例えば、設置場所や住人のニーズに応じて、スタンドアローン型や壁埋め込み型、フリースタンディング型など、適切なタイプを選ぶ必要があります。
信頼できる業者の選定が重要となりますので、長期的な管理やアフターサービスの質は念入りに確認することが適切な業者選びの「成功の鍵」となります。
本メディアではマンションの規模に合わせたおすすめの宅配ボックス製品と設置事業者を紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
建物の戸数やタイプによって入居者の生活スタイルも異なり、宅配ボックスに求める利便性も異なってきます。宅配ボックスには多種多様な種類・機能があるので、入居者の生活シーンを考えて適切な製品とメーカーを選びましょう。
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