働き方の多様化や非対面受取のニーズの増加などの理由で、住むマンションを決めるうえでマンション設備に「宅配ボックス」を求める人は年々増えています。そのような背景もあって、住人の満足度向上や空室対策のために、既存のマンションに宅配ボックスの導入を検討しているオーナーさんも多いのではないでしょうか。
そこでこのページでは、マンションに宅配ボックスを設置するにあたって知っておきたい基礎知識を簡単にまとめました。より詳しい内容は、各項目のリンク先にまとめてありますので、そちらも併せて参考にしてください。
A.一口に宅配ボックスと言っても、その種類はさまざまであり、商品によって購入にかかる費用も異なります。また、宅配ボックスを設置する際には、一般的に40万円〜100万円程度の本体価格に加えて、10万円前後の設置費用、およびプラスαのランニングコスト(保全・修理費用など)がかかると言われています。
設置にかかる費用の内訳や考え方については、下記にまとめていますので、気になる方は参考にしてみてください。
A.宅配ボックスは、マンション住人の利便性向上以外に、地球温暖化対策に貢献しうる設備としても注目されています。
そのため、国や一部の地方自治体では宅配ボックスの普及のため、「子育てエコホーム支援事業」や「子育て支援型住宅推進事業」など、条件を満たせば設置費用の一部をキャッシュバックする補助金制度を設けています。
補助制度の内容や対象条件などについては、下記で詳しくご紹介しています。
A.非対面受取ニーズの高まりやマンションのセキュリティ強化のため、近年マンション住人からの設置需要が高まっている、宅配ボックス。しかしながら、荷物の盗難や紛失・不正アクセスなど、宅配ボックスにも一定のリスクは存在しています。
宅配ボックスに関連する保険として代表的なのが、火災保険です。火災保険に加入しておけば、宅配ボックス内の荷物が損害を受けてしまった場合に、損害額の一部を補償してもらうことができます。
宅配ボックスに関するリスク対策や保険の詳細については、下記でご紹介しています。
A.新しく宅配ボックスを設置する場合、限られたスペースに適切なサイズの製品を選ばなければならないなど、クリアしなければならない課題はたくさんあります。
とくに既存住宅に宅配ボックスを設置する場合には、消防法やマンション内規制など、設置する宅配ボックスが法律や規則に抵触するものでないかをきちんと確かめておくことが大切です。
設置場所の制限や規約との兼ね合いについては、下記で詳しくご紹介しています。
A.マンション住人の利便性向上に大きく貢献してくれる宅配ボックスですが、適当なものを設置するだけでは、住民満足度の向上にはつながりません。
宅配ボックス選びで機能面と同じくらい大切なのが、製品のデザインです。マンションに適したデザインの宅配ボックスを選ぶことは、資産価値の向上につながるなど、マンションオーナーにとっても嬉しい効果をもたらしてくれます。
機能だけでなく、建物の雰囲気に合うデザインを選ぶポイントについては、下記にまとめています。
A.マンション住人の利便性向上に大きく貢献してくれる宅配ボックスですが、設置にあたってマンション内の設備やルールが変わってしまうことに抵抗感がある住人も一定数存在しています。
宅配ボックスの設置にあたっては、設置の目的やメリット・問題点を明確にしたうえで、しっかりと説明を行うことが大切です。
説明の進め方や、住民の理解を得るためのポイントについては、下記で詳しく解説しています。
A.宅配ボックスの寿命は8〜10年とされていて、この時期に近づいた場合には入れ替えやリフォームの検討を始めましょう。入れ替え・リフォームを行なった場合、住人にとって利便性がより向上したり、防犯性を高められるなどのメリットのほか、物件価値を高められ、入居者募集の際のアピールポイントとすることができます。
防犯性や物件価値を高めるリフォームの効果については、下記で詳しくご紹介しています。
A.宅配便の増加に伴い、社宅や寮においても宅配ボックスのニーズが高まってきています。宅配ボックスを導入することによって、昼間は仕事などで部屋にいなくても、都合の良い時間に受け取れるようになるなどさまざまなメリットが期待できます。ただし、設置にあたっては管理体制の明確化、消防法や避難経路、建物管理規定を確認して設置場所を決めるなどいくつか注意点があります。
管理体制や設置基準の確認が必要な点については、下記で整理していますので参考にしてみてください。
A.宅配ボックス設置の一般的な流れは、設置目的や利用者数、必要なボックス数・サイズ、設置スペースなどの要件を整理して、設置場所を決めることからスタートします。要件に合わせてメーカーを選定します。設置業者も選びます。管理組合の総会議決を経て、設置工事を依頼、契約します。設置後は、メンテナンス体制を確認して安心して利用できる体制を整えます。
設置に必要な準備や進め方の流れについては、下記で詳しくご紹介しています。
A.宅配ボックスを設置する際には、共用部の規制や法令遵守、アクセス性や防犯性、美観への配慮が必要です。荷物サイズや利用率に合った仕様の宅配ボックスを選定しましょう。入居者が快適に利用するには、長期放置防止策も重要です。防犯カメラやロック強化、事故防止構造など安全対策を講じ、快適で安心な運用を目指しましょう。
導入前に押さえておきたい注意点は、下記で確認できますので、事前にチェックしておくと安心です。
A.マンションに後付けできる宅配ボックスには、置き型や壁掛け型、システム連携型など複数のタイプがあり、物件の規模や共用部の状況に応じて柔軟に選択が可能です。スペースの確保や導入コスト、設置戸数の目安など検討すべきポイントも多いことから、管理組合による十分な検討と計画的な導入が重要です。
それぞれのタイプや設置時の注意点については、下記で詳しくご紹介しています。
A. 国土交通省は2025年6月から「ラストマイル配送の効率化等に向けた検討会」を開始しました。標準運送約款を見直し、置き配を標準とする方向性が議論されていますが、施行時期は未定です。集合住宅では管理規約や共用部の扱い、防犯面を考慮したルール整備と宅配ボックス設置が実務上不可欠です。
補助金制度の活用や導入ステップについても法人向けに整理しています。詳細は以下をご覧ください。
A.マンションの再配達率を削減する有効な方法は、置き配と宅配ボックスの活用です。国土交通省も補助金等を通じて置き配の標準化を進めているため、今後は全国的に置き配が一般化していくことでしょう。
ただし置き配には盗難や天候リスクがあるため、確実に荷物を受け取るには宅配ボックスが不可欠。導入する際には、補助金を活用して費用負担を抑えつつ、建物の規模や利用状況に合ったタイプを選ぶことが必要です。
宅配ボックスの導入により、住民の利便性を保ちつつ、再配達率の大幅な削減が実現することでしょう。
建物の戸数やタイプによって入居者の生活スタイルも異なり、宅配ボックスに求める利便性も異なってきます。宅配ボックスには多種多様な種類・機能があるので、入居者の生活シーンを考えて適切な製品とメーカーを選びましょう。
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